親知らず外来

健康な歯にも影響を及ぼす親知らず

親知らずは前から数えて8番目の歯で、第3大臼歯、智歯とも言われます。生え方によっては歯磨きをきちんとすることが不可能な場合があり、こうした場合は将来的にむし歯や歯周病になってしまう可能性が非常に高くなります。

また親知らずがむし歯になってしまった場合、治療をしてもその後のメンテナンスが難しいため、高い確率で再発します。最悪の場合は、手前の健康な歯(第2大臼歯)を巻き添えにしてしまうこともあるため、早めにご相談されることをお勧めします。

親知らず

回復の早い若いうちに抜歯しておきましょう親知らず
特に親知らずを抜歯した方が良いのは、萌出する隙間がないため生えきれず歯の一部だけが見えている場合、横向きに生えている場合、骨の中に完全に埋まっていて、自覚症状(腫れたり炎症を繰り返すとき)がある場合、歯並びに影響する恐れがある場合などです。

急性の炎症を起こしている場合は、すぐに抜歯できないことがあります。また年齢が若いときの方が歯根が完成されていないこともあり、周りの骨も柔らかいため、抜歯が容易です。

難症例の親知らず(特に下あごの水平埋伏智歯)も当院での手術が可能です

親知らず根が横に生えていたり、あごの中に埋まったりしている親知らずは、抜歯時に血管や神経を傷つけてしまう恐れがあります。複雑に生えている親知らずの抜歯は特に難しく、大学病院や症例経験が豊富な歯科医師、口腔外科を得意とするドクターに紹介されることが多くなっています。

当院はこれまで数多くの親知らずの抜歯も手がけてきました。CT検査にて患歯の位置や周囲組織の状態を的確に確認して、安全な手術を心がけています。難症例についても安全かつ的確に処置してきた実績があり、抜歯後もお口の中を総合的に管理しますので、他院では処置が難しいと断られた方もご相談ください。

過剰歯の抜歯も行っています

過剰歯の抜歯通常、歯は乳歯列期で20本、永久歯列期で28本、これに親知らずが1~4本加わります。それよりも多く出現した歯を「過剰歯」と呼びます。過剰歯は上あごの前歯の歯根付近に出現することが多く、真ん中の歯の間に出現したものが「正中過剰歯」、過剰歯が埋まっている状態のものが「正中埋伏過剰歯」で、放っておくと歯並びに影響が出る可能性があります。

そのため、乳歯から永久歯に生え変わる時期に抜歯することをお勧めしています。お子さまの抜歯も安心してお任せください。

できもの切除など、歯科小手術にも柔軟に対応します

当院では、歯肉や歯根の周囲のできもの(腫瘍)や、唾液の分泌がうまくいかず組織に唾液が混じる粘液のう胞などの歯科小手術も行っています。当院では難しいケースは責任をもって専門施設にご紹介しますので、まずはご相談ください。

●当院での口腔外科診療
・親知らずの抜歯
・親知らずの消炎(痛みや腫れを治すために、歯ぐきを切って膿を出す治療)
・過剰歯の抜歯
・口の中のできもの(腫瘍)の切除
・膿の袋(嚢胞)の摘出
・小帯(上唇小帯、舌小帯)の切除
・骨の塊(骨隆起)の除去